作家:
高島空太
会期:
2016年 2月6日(土)〜3月6日(土)
世界の存在に確信を見いだせない。自分自身を認識することもできず曖昧性、不安に包まれる。しかしその中でそれらを感じない瞬間がある。その瞬間を「ざわつき」と私は呼んでいる。
対象に関係なく、突然ざわつきに包まれる。その一瞬を本来の様態に限りなく近い状態で撮り溜めることで認識に近づいていけると思い、写真を手段にして蓄積させている。終っていくそれらが内と外との対面へと導く。
そうやって世界のパズルを完成させようとしている。そのような思いのもと、私は写真を撮っている。
また、自分の写真が誰かの内に存在する世界の一枚になることができれば、それは自己の認識の大きな手がかりとなる。しかしな がら完成は しないとも思う。だからこそ撮っていくのです。
本展は2015年の作品を中心に新作を含めたざわつきで構成している。
- 高島空太
Not being able to find the certainty of existence of the world.
Without consciousness of self, detached with infirmity and anxiety.
There are moments I am immune to those sensations, I call those moment “Zawatsuki”.
I am sometimes shrouded in Zawatsuki. Regardless of the situation and out of the blue.
To recognize these moments, and to get as close as possible to it’s essence.
I accumulate these moments using photography as a means.
These moments fading away lead to the confrontation between the inside and outside.
To complete this puzzle in the realm of spiritual, I continue to photograph.
And furthermore, if any one of my photographs could enter and come to life in someone’s spiritual realm,
it will also allow me a clue to my self-awareness.
However there will never be completion.
This is why I continue to photograph.
- Kuta TAKASHIMA
高島空太 / Kuta Takashima
個展 :
2012 「ざわつき」Berlin Gesundbrunnen Gleimstraβe
2013 「ざわつき」新宿ニコンサロン、「ざわつき」大阪ニコンサロン
2014 「高島空太の写真」Tsuyoshi HIRANO. アトリエ/東京
2014 「高島空太写真展/ざわつき」matchbaco/東京
2015 「ざわつき 2015」新宿ニコンサロン
作品展 :
2012 「写真新世紀東京展 2012」東京都写真美術館/東京
2013 「写真新世紀仙台展 2013」せんだいメディアテーク/宮城
2015 「2014年度ヤング・ポートフォリオ展」清里フォトアートミュージアム/山梨