作家:
BIEN
会期:
2024年12月14日-22日(火〜木曜定休) / 2025年1月11日-26日(土日のみ営業)
▼ opening party 12月14日3pm〜
初期の映画とも呼ばれる視覚メディアの一つに、幻燈と呼ばれる映写装置があります。それはガラス板に描かれた画像を光によって映し出す、いまでいうスライドプロジェクターのようなもので、そこにいるはずのない幽霊や亡霊、骸骨を幻影として映し出すことで、不思議な見世物として人気を博していたそうです。幻燈が英語で"魔法のランタン"とよばれるように、その当時はそういった視覚メディアは魔術的な装置でした。現代、あらゆる物事をモニター越しに見る私たちの視覚は、その魔術の中に封じ込められており、自然現象に対する認識すらも「作られた光」によって生み出されています。そういう時代的な視覚認識において、イメージの生成/破壊を同時におこなうドローイングという行為は、その魔術の根源に触れる唯一の方法なのではないかと考えています。(BIEN)