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路-線-図

作家:

SIDE CORE

会期:

2017年 3月25日(土)〜4月16日(日)

今回SIDE COREでは、いくつかの場所を旅する展覧会、「路・線・図」を開催します。
この展覧会はドローイング表現に特化しており、あるストリートカルチャーというジャンクション(交通結節地点)を経由しながら、それぞれの方向に線の表現を展開させているアーティスト達の多様な試みをみせる展覧会となっています。
そもそもストリートカルチャー、主にgraffitiの基礎的な表現の発展が「文字表現」に基礎をなすことから。このようなカルチャーを経由するアーティストの多くは、線の表現性の追求を土台としながら、様々な方向性に表現を発展させてきました。
「文字表現から始まる線への追求」は、習字やカリグラフィーの文化において追求されてきた、基本的なアートフォームの一つです。しかしgraffitiの文字表現は、「空間の移動という体験」によって、線の表現にさらに独自の発展を遂げてきました。
それは、NYの地下鉄に絵を描くことから始まり、路上に絵を描くという体験から表現が発展していったこと。またそのような特殊な状況下の表現において、道具やスタイルの変化が特殊な表現を生み出していったこと。そして国境をまたぐ文化的な移動と交流によってその表現を発展させてきたのです。
それは「環境の移動」「文化の移動」「技術と方法論の移動」様々な次元の移動の痕跡であり、今回の展覧会の目的は、そのようなドローイング表現の発展を記す「路線図」を描くことなのです。私達はこの地図をもって、さらに遠くの地をめざします。

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